【失敗談】ホームページデザインリニューアルで、駆け出しデザイナーが陥った失敗3選
はじめに
この記事では、当時デザイナー歴1年未満だった私・市村が、ホームページデザインを1人で担当した時に経験した、リアルな失敗談をまとめます。
未経験からデザイナーを目指している方や、駆け出しの時に気をつけることを知りたい方にとって、少しでも参考になると嬉しいです!
失敗談1:ホームページの目的を根本から勘違い
ホームページを作るに当たり「何のため」が大事だとWebデザインのスクールで教わりした。
とは言え大概、「サービスの問合せを増やしたい」や「採用の応募を増やしたい」といった理由がほとんどだといつの間にか高を括っている自分がいました。
そんな中、ワイヤーフレーム(デザイン前のたたき台)を提出してレビューを受けていた時に、発覚しました。
ホームページをリニューアルする本当の目的が…!
HeritageArrowでは、「活動に共感してくれる人・興味を持ってくれる人」からのコンタクトを歓迎しています。
従って、誰彼構わずに問合せが欲しいかというと、そうではありません。過去にあった問合せでは、会社の代表者から仕事の問い合わせがあり出向いたところ、待っていたのは人事担当者で志望理由を聞かれた、というような体験もあったそうです。
また、リニューアル前のホームページは、お問合せフォームの整備が行き届いておらず、ブログやSNSといった複数媒体で問合せを受け付けていました。それらを一本化し、対応をスムーズにしたいという背景もあったそうです。
従って、当初私が考えていた「問合せを増やしたい」という単純なものではなく、価値観が会う人との出会いを増やし、問合せの導線を整備したいという目的でした。
ここでの失敗は、「ホームページとはこういうものだ」と確認もせずにスタートしてしまい、後から目的が違っていたと気がついたことです。
ホームページのリニューアル前からHeritageArrowでお仕事をさせてもらっていたという経緯があり、「知ったつもり」になっていたと気付かされる失敗談でした。
この失敗のお陰で、どんなに分かったつもりになっていても、まずは目的を確認する、という工程を必ず挟むようになりました。
失敗談2:Figmaの機能を勘違いしたままドヤ顔をしていた
デザインツールのFigmaを毎日使っていたため、「ある程度のことは分かる」とそれなりに自負していた当時の私。
今回の失敗談は、レスポンシブ対応をどうしようか話し合っている時に発覚したエピソードです。
以下、HeritageArrowの代表でありエンジニアでもある的場さんと私・市村の当時の会話です。
的場:Figmaにレスポンシブ対応する機能がありますよね?
市村:いや、難しいと思います(即答)
的場:そうですか?でも調べると「オートレイアウト機能」というのがでてきますよ?
市村:オートレイアウト機能はピクセル単位で正確にレイアウトができる機能なので、ちょっと違います。
的場:そうですか。とりあえず来週はfigmaでのレスポンス対応についてリサーチして報告してください。
1週間後…
市村:私が間違っていました🫠オートレイアウト機能は最小幅や最大幅も設定できてレスポンシブ対応に使える機能でした!!
というわけで、自分で把握している以上に充実した機能だったことを目の当たりにした失敗談でした。
この失敗から、憶測や経験の範囲内で回答するのではなく、確認するステップをきちんと踏む大切さを学びました。
私の言ったことに対して、「リサーチするように」と自ら気づくためのきっかけを与えていただいた的場さんの対応にも、本当に感謝です。
失敗談3:必要なページのデザインがまるっと漏れていた
企業のホームページデザインが初挑戦だった私は、デザインのOKをもらった後、エンジニアの方に実装の引き継ぎをしました。
細かな部分の漏れが多く、ご迷惑をおかけしたことに反省の連続でした。
その中でも一番大きかったことは、「活動報告」ページの「記事詳細」画面がまるっとデザイン漏れをしていたことです。
エンジニアの方から、「記事一覧からタイトルをクリックした後、表示される詳細画面はどこですか?」と聞かれるまで、全く気が付きませんでした。
発覚してから急遽作ることになり、さらにマークダウンのデザインはどうしよう、など芋づる式に課題がでてきて、慌てたことを覚えています。
この失敗から、デザインデータが完成したら終わりではなく、そのデータが実装できる状態かどうか、また本当に漏れが無いか最終チェックする時間を設けることの大切さを学びました。
まとめ
小さな失敗も挙げたらきりが無いですが、今回は当時印象的だった失敗を3つに絞ってまとめました。
当たり前なことができていたら避けられた失敗かもしれませんが、実際に失敗したからこそ学べたことも多かったように思えます。
失敗をこうして前向きに捉えられるようになったのは、HeritageArrowが失敗も含め経験を大事にする文化が根底にあるためです。
今後もたくさん失敗を重ねると思いますが、真摯に受け止める姿勢は大事にしていきたいと思っています。
失敗は怖いと思う方もいると思いますが、一緒に乗り越えていきましょう!
代表(的場)のコメント
「失敗点を自分で洗い出して、自分なりに反省をした記事を書いた」という話が良いなと思いました。失敗談を自ら公開するのは精神的な負荷もありますが、それだけ価値がありますね。
気になった点を挙げると、失敗原因について、もう少し深い分析が欲しいなと思いました。例えば、当時の状況はどんな状況であり、今考える理想の振る舞いはどういう振る舞いか、次はどんな振る舞いができるか、など。
丁寧な失敗分析と対策検討は、プロとして重要ですし、エンジニアリング界隈では特に重要視されています。HeritageArrowは、エンジニアリングとデザインの企業ですので、双方からこうした姿勢を大切にしていけると良いですね。これは今後の課題にしていきましょう。