SOUNDカードで生まれる新しい関係 – それを私が気に入っている理由
HeritageArrow代表の的場です。私はSOUNDカードを気に入っているのですが、今回は、過去の活動を踏まえつつ、「私がなぜ、SOUNDカードを気に入っているか」の話をします。
HeritageArrowでは個人の経験や関心と私たちの状況をすり合わせつつ、次の目標や方向性、役割分担を検討するために、SOUNDカードを利用してきました。SOUNDカードは、オーセンティックワークス社の製品です。私が関係した実際の活動に関連する記事が以下にあります。まずはこの記事の紹介から始めます。
関連記事の紹介
まず関連記事を紹介していきます。
- 和歌山である種の地域活性化イベントを開いた
- 今から1年半ほど前に私が書いたブログ記事です。当時、和歌山で地域に関して思っていることを話す会を開きました。コワーキングスペースに関係するメンバーが集まって話し合った小規模な会ですが、今思い返せば、今につながる一つの意味のある回になっていると思ってます。
- 初めてのSOUND CARDワークショップを開催しました!
- これは上記の会のコワーキングスペース側のメンバーの記事です。上記のイベントはコワーキングスペースと一緒に開催したイベントでした。私以外の視点からその取り組みを紹介する記事になっています。
- 言える化ツール「SOUNDカード」から、次の方向性を決めた話
- 2025年10月末の記事です。協力いただいているデザイナーの方に参加の体験談を書いてもらった記事です。記事に書いてある通り、HeritageArrowでは縁があった方と共同で活動したい状況になった時、SOUNDカードを使ってきました。その一つをイメージできると思います。
SOUNDカードで生まれる新しい関係
改めまして。私が様々な方と出会う中で、HeritageArrowの活動に関心を持ってもらうことはあります。他にも、私が一緒に活動したい、なんらか一緒にできることがないか、と思う方と出会うことがあります。そんなとき、何か一緒に活動できることがないかを検討するために、SOUNDカードを使うことができます。その結果、実際に仕事を依頼することになったり、継続的な関係が生まれることもありました。その場で、すぐに話がまとまらなくても1年以上の時間が空いた後に一緒に活動できることもありました。
例えば、デザイナーやデザイン顧問がHeritageArrowの活動に関係してくれていますが、彼らともSOUNDカードを利用して個人と組織の状況をすり合わせて目標や今を擦り合わせました。もちろん、SOUNDカードでセッションを行なった全ての人が関係してくれているわけではないですし、一緒にSOUNDカードを行ったから参画しないといけないわけでもありません。しかしながら、SOUNDカードがなければ、個人と組織の方向性をすり合わせることは簡単ではなかったと考えています。
SOUNDカードを気に入っている理由
そもそもの前提として、私はSOUNDカードの前提にある考え方が素晴らしいと思っています。まず、SOUNDカードには以下の前提があります。
- 不確実性が高い時代(VUCAの時代)において、状況は予想を超えて変化していく。その結果、緊急対応に追われることも多々あり、その度にゴール設定が無効化され、辛い状況になりやすい。
- しかし、チームが一丸となって活動するためには、共通のゴールを設定することが重要になる。チームで活動できたからこそ成し遂げられることはたくさんある。
- 個人の価値観を深く見つめながら、チームで未来を描くための方法論として、SOUNDメソッドが開発された。そして、それを安定的に実践するためのツールとしてSOUNDカードが開発された。
詳細は、以下の本「ビジョンプロセシング」を読んでもらいたいと思います。これらは基本的に本に書いてあることなのですが、私はそれを素晴らしい言語化だと思っています。その通り。SOUNDメソッド・SOUNDカードを実践することによって「それぞれが本当の意味で大切にしたいこと」を守りながら前を向いて活動を進められるようになります。これが本当に重要です。トップダウンの意思決定でもないし、現場重視の行き当たりばったりでもない。組織からトップダウンとチームからのボトムアップを安定して擦り合わせられる枠組みとしてすごく良いです。
おわり
HeritageArrowでは、事業のバリューとして「枠を超え、本質的な価値を追求する」や「多様な視点を受け入れ、事業を共創する」とった項目を設定しています。これを体現していくためには、素早く深く、そして安定的にチームがお互いのことを理解し、共通のビジョンに向けて活動を進めていける必要があります。SOUNDカードは、こんな私たちのバリューを実践する大切なツールの一つになっています。
もし、私たちの活動に関心があれば、的場に声をかけてみてください。SOUNDカードを使いながら一緒にできることを模索していければと思います。