KnowledgeHubの目的と運営方針

KnowledgeHubとは

KnowledgeHubは、HeritageArrowの活動に関わる人に向けた記事を蓄積していく場所です。社内外を問わず誰でも閲覧できる形で運営しています。

この文書では、KnowledgeHubがなぜこのような形で運営されているのか、その理由と背景を説明します。執筆者と読者の双方が「この場所は何のためにあるか」を理解するための土台として書いています。

私たちがやっていること

HeritageArrowでは、関係する方に繰り返し説明することになる知識を記事として書き、KnowledgeHubに掲載しています。

記事の内容は、特定の案件や現場に閉じた話ではなく、応用可能な汎用的な知識や知恵を対象としています。また、HeritageArrowのメンバーにも記事を書いてもらい、各自が持っている知識や経験が組織の資産として残る運営をしています。

KnowledgeHubの記事は社外からも閲覧できる状態にしてあります。ただ、これは外部の一般読者に向けて「こんな考え方があります。参考にしてみてはどうですか?」と発信することが目的ではありません。あくまでHeritageArrowの活動に関わる人に向けた記事であり、外部の人が読んで参考になることは副次的な効果であると考えています。

なぜこうしているのか

理由は三つあります。

一つ目は、同じ説明を繰り返す負担を減らすためです。私自身は同じ説明を繰り返すのが苦手です。様々な現場に関わっているので、知識は応用可能な状態になりやすいですし、多角的な視点を踏まえた説明もできると感じています。ただ、その分、話が抽象的になりやすく、理解してもらうためには具体例も交えて説明する必要が生まれます。その結果、話は長くなりやすい傾向があります。長い話を繰り返すほど説明に対する負担が増していきます。長時間の説明は聞き手にとっても苦痛です。説明する人は「この記事を読んでおいて」と渡せば済みますし、説明される側もマイペースにゆっくり確認できます。

二つ目は、組織の資産として知識を残すためです。HeritageArrowでは、デザイナー、エンジニア、アシスタントなど多様なメンバーに業務委託で短時間だけ関わってもらうことがあります。様々な事情で人が入れ替わることもありますが、私は個人の人生の選択を応援したいと考えています。しかし、新しい人が入るたびに「この件は前にあの人と話した知識を前提にしているけど、この人には説明してない」という場面に遭遇します。記事にしておくことで、その知識は新しく関わる人にも届くようになります。

三つ目は、書いた本人も活用できる形にしておくためです。前述のように人が出ていくこともありますが、公開されている記事であれば、書いた本人はHeritageArrowを離れた後も参考にできます。また、「こういう記事を書きました」と実績として示すこともできます。関わってくれた人が得た知見を、その人自身も活かせる形にしておきたいと考えています。

この考え方の背景

私がこうした考え方を持つようになった経緯を振り返ると、いくつかの原体験があります。

プログラミングにのめり込む前はバンド活動にハマっていました。新しいバンドに入ること、バンドのメンバーが入れ替わることは日常茶飯事で、そのたびに音楽や楽器の演奏、機材の使い方について同じようなことを説明していました。新卒で大企業に入り、現場のマネジメントをしていたときも同じでした。人が入ってくるたびに同じことを説明することになり、それを回避するために資料を作っていました。

以前勤めていた会社には、技術ナレッジを個人のブログに書く文化がありました。独学で学ぶ人が多い会社で、独学で学んだことを個人のブログに書く習慣が根づいていました。私もそれに倣い、独学で学んだことをブログに書いていました。それを見た人が入社したこともありますし、後輩が参考にしたという声を聞くこともありました。

同じ会社で社内の新人向けに整理したナレッジを構造化して外部向けに公開したり、書籍として出版したりもしていました。私もその書籍の更新に関わっていました。また、自分自身でも経験談やナレッジを同人誌にまとめて頒布したことがあります。こうした体験がKnowledgeHubを作る考え方に影響を与えています。

記事の形式について

KnowledgeHubに掲載する記事には二つのパターンがあります。

一つは、汎用的な知識を提示して、HeritageArrowでの活用例を示す形です。「こういう知識があります。それはこういう理由や背景があります。なので、こうしています。」という流れになります。

もう一つは、HeritageArrowでの実践例を示して、その背後にある知識や想いを説明する形です。「我々はこうしている。理由はこう。そこにはこんな背景や想いがある。」という流れになります。この文書自体が後者のパターンで書かれています。

いずれのパターンでも、HeritageArrowでは技術とそれに付随する人や文化を大切にしていきたいという姿勢を反映しています。

想定読者について

KnowledgeHubの読者は、HeritageArrowの活動に関わる人です。実際に参画している人と、これから参画を検討している人を主な対象としています。

社外からも見られる場所にしていることで、HeritageArrowの活動に興味を持った方が事前に組織の考え方や知見に触れることができます。また、過去に関わっていた方が、その後の変化や発展を知る手がかりにもなります。ただし、これらは副次的な効果であり、記事を書く際に意識すべき主たる読者は「現在関わっている人」と「これから関わる人」です。

なぜ社外公開にしているか

社内の人しか見られない場所だと、社内の人に説明するときしか記事を書く機会がありません。社外からも見られる場所にしておくことで、社外の人に説明するときにも記事を書けるようになります。また、社内の人に説明した情報を、活動に関与してくれる方々に共有しやすくなります。書くタイミングを増やすことで、ナレッジ記事の蓄積を加速させたいと考えています。

今後の課題

ナレッジ記事は見つけられなければ役に立ちません。見つけやすさについては現時点ではまだ整備が進んでいませんが、今後の検討課題として取り組んでいきます。また、記事が溜まりユースケースが見えた段階で、カテゴリによる分類も検討していく予定です。

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