3つのコーディングエージェントを使ってみて、わかったこと

はじめに

HeritageArrowとの協業でtamariプロジェクトに参画した福嶋です。tamariは、技術ネタを投稿してコミュニティ内で共有するWebサービスです。

ここ最近、コーディングエージェントの選択肢が急速に増えています。私自身、開発の中でVS Code(GitHub Copilot)、Cursor、Claude Codeの3つを実際に使ってきました。

この記事では、スペック比較や機能一覧ではなく、それぞれのツールを選んだ経緯、使ってみて感じたこと、そして最終的にどう使い分けるようになったかを、試行錯誤の過程も含めて共有します。これからコーディングエージェントを選ぼうとしている方にとって、判断材料のひとつになれば嬉しいです。

VS Code(GitHub Copilot):もともと使っていたエディタから始めた

最初に使ったのはVS Code上のGitHub Copilotです。選んだ理由は単純で、もともとVS Codeをエディタとして使っていたからです。普段の環境にそのまま組み込めるので、導入のハードルはいちばん低かったと思います。

ただ、正直なところ、Copilotをじっくり使い込む前に「他のツールも試してみたい」という気持ちが出てきました。ちょうどCursorが話題になっていた時期だったこともあり、早い段階でCursorへ移行しました。

Copilotについて深い評価ができるほど使い込んではいないので、この記事ではあくまで「出発点」として触れるにとどめます。

Cursor:速いが、コストと精度に課題があった

Cursorに移行した理由は、エディタとコーディングエージェントが統合されたGUIの環境を使いたかったこと、そして単純に話題になっていたからです。

作業完了の速さは魅力だった

Cursorのコード生成はレスポンスが速く、テンポよく開発を進められました。指示を出してからコードが返ってくるまでの待ち時間が短いのは、体感として大きなメリットでした。

利用上限と課金が常に頭にあった

しかし、使い続ける中ですぐに壁に当たりました。月額60ドルのプランを使っていましたが、10日ほどで利用上限に達してしまいます。上限を超えた後はAPIへの追加課金に切り替わりますが、その課金額が青天井に膨らんでいきました。

結果として、残りの約20日間は常に料金を気にしながら使うことになり、効率的とは言えない状態でした。「あとどれくらい使えるか」を意識しながらコードを書くのは、思った以上にストレスになります。

精度の面でも気になる点があった

コストだけでなく、精度にも課題を感じていました。特に気になったのは、他のファイルに記載されている記述を無視しがちな点です。Project Rulesを設定してプロジェクト固有のルールを伝えていても、それがコード生成に反映されないことがよくありました。

単一ファイルの中で完結する作業なら問題は少ないのですが、プロジェクト全体の文脈を踏まえたコードを書いてほしい場面では、期待通りの結果が得られないことが多かったです。その結果、エージェントが生成したコードを手で修正する場面もかなり多く、「エージェントに任せて効率化しているはずなのに、結局自分で直している」という状態になることも少なくありませんでした。

Claude Code:精度は高いが、速さとのトレードオフがある

CursorにClaude Codeの拡張機能があることを知り、移行しました。現時点では、この判断は成功だったと思っています。

プロジェクト全体の文脈を理解してくれる

Claude Codeを使ってまず感じたのは、他のファイルをしっかり確認してから作業をしてくれている、という感覚です。共通部品の使い方も正しく反映されており、Cursorで感じていた「プロジェクトの文脈を無視される」というストレスが大幅に減りました。

興味深いのは、CursorもClaude Codeも同じモデル(Sonnet 4.6)を使っているという点です。同じモデルでも、ツール側がどのようにファイルを読み込み、文脈を組み立てるかによって、出力の精度にはっきりと差が出ることを実感しました。

レスポンスは遅い

一方で、コード生成のレスポンス速度はCursorより明らかに遅いです。指示を出してから結果が返ってくるまでの待ち時間が長く、テンポよく進めたいときにはもどかしさを感じます。

複数のターミナルを開いて並行して作業させている人の話を聞くことがありますが、実際に使ってみると、その気持ちがよくわかりました。待ち時間を別の作業に充てるという工夫が自然と求められます。

利用上限の仕組みが安心できる

Claude Codeの利用上限は5時間ごと・週ごとのリセットになっており、Cursorのように月の途中で上限に達して残りの期間を気にし続ける、ということがありません。実際に上限に届いたことは今のところ一度もなく、コストを意識せず集中して使える環境は大きな安心感です。

3つを使ってみて、わかったこと

3つのコーディングエージェントを使ってみて感じたのは、それぞれに明確な特徴があり、万能なツールは今のところないということです。

Cursorは速さが魅力ですが、コスト管理と精度に課題がありました。Claude Codeは精度と安心感がありますが、速さの面ではトレードオフがあります。Copilotは導入のしやすさが強みですが、今回は使い込めていないため比較としては参考程度です。

私の場合は、精度とコストの安心感を優先してClaude Codeをメインに使うようになりました。ただ、Cursorのレスポンスの速さは捨てがたく、軽い修正や小さな作業はCursor、全体的な実装や構成を組み立てるような作業はClaude Code、という使い分けに落ち着きつつあります。

おわりに

コーディングエージェントは日々進化しており、この記事に書いた内容も、数ヶ月後にはまた状況が変わっているかもしれません。あくまで2026年3月時点での、ひとりの開発者の体験談として読んでいただければと思います。

tamariの開発でコーディングエージェントを使った話は、別の記事「コーディングエージェントを使って慣れない言語で開発してみた」にも書いています。合わせて読んでいただけると、より具体的なイメージが伝わるかもしれません。

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