HeritageArrowの目線合わせの方法とその背景
HeritageArrowでは、一緒に活動する人たちとの目線合わせのためにSOUNDカードを使っています。今回は、このSOUNDカードと、その土台にあるSOUNDメソッドの考え方を紹介します。
SOUNDカードについて
SOUNDカードは、SOUNDメソッドを実践するためのツールです。オーセンティックワークス社が開発しており、ライセンスはそちらにあります。公式のリンクも貼っておきます。
SOUNDカード自体は、初心者が短時間で安定的にSOUNDメソッドを実践するための道具です。SOUNDメソッドそのものを実践するためにSOUNDカードは必須ではありません。私たちも何度も実践していますが、SOUNDカードを使うことで話し合いの流れが安定するような感覚を得ています。
SOUNDメソッドの背景
SOUNDメソッドは「ビジョンプロセシング」という本の中で紹介されている方法論です。詳細は本を読んでいただきたいのですが、私の理解を簡単に説明しておきます。
私は、SOUNDメソッドはPDCAサイクル、OODAループ、U理論という流れの先に生まれたものだと理解しています。
PDCAサイクルは、計画を立てて実行し、振り返りを行いながら改善を重ねていきます。しかし、前提が激しく変化していく時代では、計画を立てても実行の途中で前提が変わってしまい、うまくいかないことがあります。変化が激しい時代では「PDCAサイクルがうまく回らない」という課題が生まれます。
OODAループは、観察から始まって理解し、適応して行動していくものです。ただ、競争や生き残りに重点があり、環境に合わせて動いていくという考え方になります。追従性は高いのですが、主体的な動きが減り、アイデンティティが失われやすいと理解しています。
U理論は、非常に深く物事を検討・理解して、本当の問題は何かを定義しながら解決を図っていくものです。用語が難しく、プロセスも深いため、チームで実践するのが難しいという課題を抱えていたと聞いています。私自身も、言っていることはなんとなくわかるような、わからないようなというところで止まっていた記憶があります。
こういう前提を踏まえて、SOUNDメソッドが出てきました。チームで深く価値観を考えながら未来を描き、共同で目標を設定していくプロセスがSOUNDメソッドに集約されていると私は理解しています。つまり、変化の激しいVUCAの時代において、個人がアイデンティティを失わずにチームの本質的な問題に建設的に向き合っていくための方法論として、SOUNDメソッドが提案されていると捉えています。
HeritageArrowでの使い方
HeritageArrowでは様々な人と一緒に活動することがあります。地域の活性化に関わる活動や、地域や業界、職種を横断するような技術を扱っています。そういう中で、素早く目線を合わせながらいろんな人と活動していくことが重要だと思っています。
私自身は、これからの時代はフルタイムで特定の会社に所属して働く時代ではな口、少しずついろんな会社で仕事をしながら自分の人生を各自が作っていく時代だと思っています。私の事業に関わってもらっている人も、短い時間で少しずつ関わってもらう人が多いです。そうなると、それぞれの目的や前提が少しずつ違ってきて、目線を合わせるのが大変になることもあります。
そういう方々と一緒に共通の目標を素早く見出していくために、SOUNDカードを使っています。3ヶ月や半年といった単位で、また新しい人が入ってきたタイミングなどに、定期的にSOUNDカードのワークショップを開催して目線を合わせています。
実際の体験談について書いている既存の記事もありますので、詳しくはそちらを参照してください。
おわりに
詳しく知りたい人は「ビジョンプロセシング」という本を読んでいただければと思います。私の説明は一部ですし、ビジョンプロセシングは500ページ以上ある分厚い本です。ちゃんと読んでいただければ私以上に理解できますし、勉強になることがたくさん書いてあります。
また、SOUNDカードをやってみたい人がいれば、一緒にやりながら共通の目的やビジョンを描くことに取り組んでみるのも良いでしょう。気軽にお声掛けください。